匠の肖像

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デザイナー 佐藤英男

オブジェを作っているワケじゃない。ディスプレイは、主役を際立たせるバイプレーヤーだ。

 佐藤は元々、建築設計をしていた。ビルの外装などのデザインが主な仕事だった。
「規模が大きすぎるんです。自分が担当できるのはほんの一部。会社の組織も大きすぎて、全体が見えずにいつももどかしい思いをしていました」

 知人の紹介で知ったエトワールは全く違った。 「こんな業界があるとは知らなかった。自分で全部考える。これはおもしろそうだと」


 いまでもディスプレイ制作に建築時代の経験が役立っている。建築設計では、建物のプロポーションが重視される。ディスプレイでも、佐藤はプロポーションにこだわる。 「プロポーションと空間のとらえ方ですね。デパートなどのイベントスペースをデザインすることもあります」

 だが、アクリルならではの苦労も少なくない。建築資材とは異なり、アクリル独特の加工を知らなければ、いいデザインはできない。
「一見、単純なように見えるんですが、加工法や加工機械のことを知らないと、デザインができない。それから透明であるということ。360度、全部見えてしまう。これに慣れるまでは戸惑いの連続でした」
 佐藤は「アクリルほど加工技術の巧拙が問われる素材はない」という。

「それだけに、加工技術が活かせるデザインというものがある。エトワールはデザイン事務所ではなく、デザインと加工が一体になった工房。だからこそ、お客様に最適なデザイン、作品を提供できる」

 ディスプレイは、そこに飾る商品があって初めて完成する。あくまでも主役は商品であり、ディスプレイは脇役だと佐藤は強調する。
「そのことを忘れると本末転倒になる。正しくお客様にヒアリングできることが第一歩です。商品の魅力を引き出すことが一番重要。それに加えて、こんな事がしてみたい、こんなことはできないかというアイデア、発想が大事なんです」

 昔、佐藤がデザインを学んだ頃、ある彫刻家から聞いた言葉がある。厚み、大きさを自由として箱を彫らせると、その人のセンスがわかるというのだ。
「単純な形ほどバランスが大事。センスも技術もあからさまに出てしまう」

 いま佐藤は、様々なアイデアをストックをしている。
「自分が作りたいものを実現できるチャンスがある。それを助けてくれる職人がいる。デザイナーとしてこれほど恵まれた環境はない」

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エトワールのクリエイティビティ
制作事例紹介
技術と感性のコラボレーション
提案力・デザイン力・技術力
40年のモノつくりで培ってきたもの
匠の肖像
工房リーダー:石田忠雄
制作部NC担当:長澤圭悟
デザイン室 チーフ:佐藤英男
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